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月曜に収録したテレビ番組 Fisarmoniche alla Ribaltaは、土曜の夜という事で、調べてみると23時からという事がわかりました。自分が出演した収録がその週に放送されるのかは分かりませんが、見てみる事にしました。土曜の23時って、ある意味、多くの人がテレビを見る時間帯だなぁ..と思いましたが、まあアコーディオンの番組を見る人なんてあまりいないだろうと思います。
セミナリオの自分の部屋にテレビはありません。なのでテレビのある共用の部屋へ行きました。さすがに土曜の23時前には誰もいませんでした。放送されるチャンネルが分からないので23時になったら適当に変えて確認する事にしました。そして23時になりました。しかし、チャンネルを一周させてもそれらしい番組は見当たりません。ここにあったテレビのチャンネルは40まであり、実際に映るのは10チャンネル程度で、後は空きチャンネルです。数回、全チャンネルに変えてみましたが、番組を確認できなかったので諦めて部屋に戻りました。まあ、見ない方がいいような気がしていたのであまり気にもしませんでしたが、持って来ていた広帯域受信機で日曜にやっている同じテレビ局のFesta in Piazzaを聴いていた事を思い出してスイッチを入れてみました。すると、なんと自分の演奏した一曲目の最後が流れてきました。やっぱり放送はされていたのです。司会者の声を聞いたら収録時の事を思い出して緊張を感じました。収録と全く同じ状態で、編集なしで流れてきます。そして二曲目に演奏した曲が流れてきました。さすが、放送局だけあって結構良い音です。左右のバランスもいいし、ちょっとエコーがかかっていてチャンバートーンがいい感じです。多分、録音後に音を調整しているのでしょう。演奏も音だけ聴いていると、案外ミスも目立たずに過ぎているので曲を知らない人にはあまり分からないかも知れません。三曲目も、転調以後のミスは自分で聴いていても恥ずかしいですが、自分がその場で思うほど滅茶苦茶でもないと思いました。結局、この番組は1時間半でした。収録が長く感じたのも納得です。
という訳で、確かに自分の演奏は電波に乗って放送されていた事が分かりました。周波数は724.750Hzという日本のテレビ放送のUHF帯の中でも高い所です。イタリアのチャンネルと周波数の関係が分かりませんが、40チャンネルまでしか入らないセミナリオのテレビでは受信できないようです。持っていった受信機の内蔵ホイップアンテナで、室内でも十分な強度で入っていましたから対応したテレビがあれば普通に見られたでしょう。
広帯域受信機は、セミナリオにテレビが無い事を出発前に予想し、ラジオやテレビを聴こうと思って持っていった物です。短波の日本語放送を受信しようというのもあります。結局、短波のNHK日本語放送は混信の影響と強度が低い事で入らなかったのですが、意外な事で役に立ちました。イタリアではFM放送も盛んで、音楽ばかり流している所もあるので重宝します。
放送は自分で見なくて良かったのかも知れません。きっと酷い形相で弾いていたに違いありませんから。でも、全く編集なしで流れたのは確かです。イタリアの皆さん、日本の奏者はもっと上手な人がいっぱいいます。これ標準ではありませ〜ん!
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