プロのキーボード奏者の方から古いアコーディオンの修理を承りました。
RAVENNA と書かれていますが、メーカー名なのか、モデル名なのか、
作られた場所なのか分かりません。
形からすると70年以上前の物のように見えます。
修理の内容ですが、落下による楽器の破壊の修復です。
ご覧のように、ベース部分の角の所が大きく割れています。
空気漏れも激しく起きていますので深くまで破壊している事が想像できます。
破壊の影響でベースボタンは全て落ちています。
ベースメカニックですが、かなりダメージがありそうです。
恐らく、ボタンの支柱も変形しているでしょう。
古い楽器の為、メカニックが現在の物と違う構造です。
以前に修理したバヤンに似ていますが経験の無いメカニックで
ここまでやられていると復帰は困難が予想されます。
内側から見ても割れの程度はかなりある事が分かります。
ベース側の大きく割れている方と対角にある蛇腹との勘合部ですが、
圧縮による歪みと破壊があります。
大きく割れている方より直すのは難しそうです。
一見、問題が無さそうな右手側のボディーですが、内側から見ると
影響は出ています。
取り敢えず、ベースボタンが並んでいるところのパネルを外してみました。
落下の衝撃でネジが曲がっています。
ボタン側のパネルを外すとサイド部分のパネルが取れてしまいました。
これはかなり大変な修復になりそうです。
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