Claviola
2020-08-25


鍵盤ハーモニカなどもこんな感じで息が結露しているのだと分かります。
ちなみに、当店ではアコーディナという息を使う楽器の販売や修理をしていますが、
販売する物、修理した物についてはしっかりと洗浄、消毒をしてお渡ししています。
これは新型コロナ流行の以前からずっとそのようにしています。


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分解を進め、気密室、バルブを取り去るとリードがしっかりと見えてきました。
リードには音名がドイツ語で書いてあります。


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シリコーンのパッキンを取るとようやくリードの全貌が見えます。
ここで意外な発見。
この楽器のリードの向きですが、一般のアコーディオンやハーモニカと逆向きです。
通常、鳴らない面から空気を送っているのですが何故か鳴ります。
リード単体では鳴りませんが共鳴管が付くと鳴るようです。

ここで以前から気になっていた事が思い出されます。
アコーディオンなどのリードは逆向きでは鳴らないように調整しているだけで
調整すれば逆向きでも鳴ることは経験的に知っています。
ですが、ネットでアコーディオンのWikipediaを見ると、
「フリーリードの1枚のリードは一方からの通気でしか発音しないため、」
という一節があり、以前から自分の中で引っ掛かっていました。
明らかにこの一節は不要です。
まあ、ネットなんて誰でも好き勝手に発言できるところなので
書いてある事に信憑性を求めること自体が不要なのかも知れません。
実際、アコーディオンの修理や練習方法などについて???な事は
山ほど見かけますので..


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クラビオーラのリードですが接着剤で留められています。


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接着を取ってようやくリード単体を取り出せました。
リードの修正と固定を行い元に戻して修理完了です。


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修理したクラビオーラの共鳴管部分です。
リードには調律の痕が全くありませんでしたので、共鳴管の長さで調律しているようです。
金属の蓋が共鳴管に付いていてネジ留めされていますが位置の調整ができます。
この位置調整で調律するものと思いますが、不用意にずれないようにネジ留めと
併せて接着剤で留められています。

この不思議な楽器は今は作られていません。

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