そしてバルブ交換
2014-02-11


このところバルブ材交換の事を続けて書いていますが..
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今日もまた、バルブ材の交換です。
古いアコーディオンを再生する場合のお決まりコースは、
バルブ材交換、サブタ皮交換、調律という流れなので仕方ないですね。


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今回はベース側のバルブの交換です。
仲間内からの依頼です。
ベースボタンを離した際のパタンという音が大きい事と、
ボタンの操作音がガシャガシャうるさい事からバルブ材交換と
ベースメカニックの調整が必須という事になりました。


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アコーディオンは既にメーカーが無いFratelli Crosio です。
以前にパリにショールームがあり、一度連れて行ってもらった事がありますが、
大変良い楽器を作っている印象でした。
この楽器もその店にあった中古を買って持ち帰って来た物です。
その後、Crosioを触る機会がありましたが、いつまでも弾いていたくなる楽器でした。

写真の一番下にあるSTRADELLA は、イタリア北部の都市の名前ですが、
この地区では、やはり無くなってしまったDallape や私が勉強に行った
Cooperfisa など、幾つかのメーカーがある地域です。
いずれのメーカーも、中部イタリアのCasterfidaldo とは一味違う、
良い楽器を手作りしているメーカーです。
Dallape やCrosioの中を見ると、各部にCooperfisa と共通の調整方法が見受けられ、
地域性が見られます。 


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これはベースメカニックですが、古い楽器なので現在のシステムと少し違う部分があります。
殆どは同じですが、少しロシアのバヤンのベースに似た感じもあります。


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ベースのバンドは要交換ですね..

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ベースのバンド調整のダイヤルですが、ネジがかなり緩んでいて外れそうです。
これが外れたら演奏続行不能ですので危険です。
この部分は何度も往復の力が掛かるのでネジが緩む事もあります。
定期的な調律などのメンテナンスを行っていれば不意のトラブルも防げます。


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画面中央の真鍮の部品は大量生産の工業製品には無い造形ですね。
微妙な曲げや、ひねりが加えられています。


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