珍しい左手側も鍵盤式になったビンテージアコーディオンの修理を承り、
長い期間をかけて修復を行い、5月にお返しする事ができました。
そして、両鍵盤アコーディオン、再びの登場です。
同じお客様から同じ型の別の楽器の修復のご依頼がありました。
数多く存在する物ではないと思いますのでビックリしました。
外観は前回の物よりかなり良い状態です。
グリルカバーの網は剥がれかけていますが酷く汚れていません。
ですが、鍵盤を押すと持ち上がったバルブがグリルカバーに当たって
ガンガンと音がします。
原因は鍵盤したのフェルトが劣化&虫食いで薄くなっているからでしょう。
左手の鍵盤部です。
前回も見られたように鍵盤表面の剥離があります。
また、やはり前回同様に鍵盤の手前の部分のセルロイドが剥がれています。
但し、どちらも前回より酷くありません。
今回の物は色やメーカーロゴが違いますが、形や作りは全く同じです。
裏面に前回と同様の手彫りによる MADE IN ITALY が入っています。
蛇腹と本体の合わせ目にある皮のパッキンは交換時期です。
右手のリードです。
やはり前回の物より状態は良いです。
ですが皮は古くなって硬いので交換時期です。
リードを留めているロウは修復した箇所があります。
前回はヒビ割れで全て交換しましたが、今回はなんとか使えそうです。
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