クラビエッタの修理
2015-08-01


イタリアでかつて作られていた鍵盤ハーモニカ、Clavietta の修理を承りました。
既に作られていない楽器ですが、偶に修理に来る事があります。
以前にも数件、修理させていただきました。
[URL]



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届いた楽器ですが、いきなり、吹き口の樹脂部品が割れています。
これも修理内容の一つかと思いましたが、状況からして輸送事故のような気がします。
以前に見た吹き口は柔らかいビニール製の物でしたが、
こちらは硬いプラスチック製です。



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不具合の症状は多大な空気漏れですが、原因は簡単に分かりました。
鍵盤の下にある開閉するバルブですが、何故か茶色の脆い固体でできています。
しかも大きく変形しています。
今まで見た物はゴム製です。
吹き口同様、硬い樹脂になっているのでしょうか?
でも、ここは気密を取る重要部分なので、普通に考えて柔らかい素材にすると思います。
変形が大きいので元は柔らかい素材だったのでしょう。
経年劣化により、変形、硬化、ひび割れしたという事でしょうか。




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リードの方は特に異常は無さそうです。
バルブを修理すれば普通に使えると思います。



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それにしても、薄い焼き菓子の様な感じで、元の状態が想像しにくいです。
当時の新素材でも使ったのでしょうか?
樹脂系の材料は長い時間経過しないと真価が分からないところがあります。



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取り敢えず、バルブを全て取り外しました。



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バルブを取り外した本体です。
この後、パッキンを交換して、内部清掃の後にバルブ材を交換する予定です。



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