バンドネオンの修理を承りました。
バンドネオンの修理が来る時はとても古くて使い倒したような
物の時が多いですが、この楽器は外観を見る限り、
酷く傷んでいる感じはありません。
象嵌細工などの装飾はありませんが悪い物では無さそうです。
塗装にひび割れがありますが剥がれてくるような感じはありません。
AAのマークが入っています。
AAが重なっている物は戦後、ドイツで作られた物らしいですが
私には詳しいことは分かりません。
鳴らしてみると殆ど音が出ません。
大抵の楽器は傷んでいても音が出ますが、蚊の鳴くような音か
雑音のような音しか出ません。
しかも殆ど全てのボタンでそのような感じです。
外よりも中の方が大変なことになっている予感がします。
中がどうなっているか確認してみました。
リードに貼ってある薄い革の部品、リードバルブは劣化して
反りが激しい状態です。
向かいのリードバルブに干渉するくらい反っています。
これは全数交換の必要があります。
リードに錆が出ています。
リードプレートも白く粉を吹いたようになっています。
バンドネオンのリードプレートは亜鉛でできていて、
これがバンドネオン特有の音を作っている理由のひとつですが、
亜鉛の表面が酸化して(錆びて)表面が曇っている状態です。
音がきちんと出ていない原因は恐らくリードと
リードプレートの錆でしょう。
リードの錆とリードプレートの表面を磨けば
音が出るようになると思います。
ボタンやバルブのアクションはしっかりしていて
作りも良い物ですが、ボタンの下にあるクッションが
ダメになっています。
一般的にはフェルトや革を使う場所ですが発泡ウレタンが敷いてあり
劣化して柔軟性はゼロでボロボロに崩れています。
これは取り除いてフェルトに交換する必要があります。
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