日本製ビンテージ2
2020-01-26


リードのフレームには音程とTOMBOの刻印がありました。
当時はリードも内製していたのでしょう。
現在、日本ではリードを生産していませんしアコーディオン自体、生産していません。
このオリジナルリードは貴重品ですね。

ちなみに、ヨーロッパでもリードを内製しているメーカーはありません。
リードを専門に作っているメーカーから買って取り付けています。
なので、リードに関しては数社の物を各メーカーが選んで使っています。
現代においてアコーディオンメーカーのオリジナルリードは存在しません。
リードは生産工程が多く、調整も大変なので内製ではコストが見合わない為です。
イタリアに多くあったリードメーカーでさえ統合されて数社となっています。
楽器に内蔵されているリードの刻印を見ればリードメーカーが分かります。
そこに楽器メーカーの名前は無い筈です。
楽器を個人で開ける事は推奨しませんので、修理や調律の機会に
見せてもらうと良いでしょう。



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木枠に残った古いロウも綺麗に取り去ります。



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錆びを除去したリードです。



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これは取り外した古い皮製のリードバルブ。
再利用はできません。



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リードを木枠戻してロウ接着を行いリードバルブを貼り付け、
楽器の中に戻した状態です。
これは右側。



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こちらはベース側です。
これだけ見たら現在の楽器と変わらないようになりました。
ここまで行うだけでもかなりの時間を要します。
音に関しては調律を除いてここまでで完了です。
後は操作系、バルブ関係の修理です。




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