ロシアのアコーディオン、バヤンの修理を承りました。
バヤンの修理は滅多に来ませんが以前に少しあります。
バヤンが修理に来る時は大抵の場合、とても古い物が多く
修理するには費用が掛かり過ぎる事から修理しなかった事が
何度かありました。
今回の楽器は珍しく状態が良いものです。
リードバルブの反りもこの程度です。
リードバルブの反りが少なく、革もまだ柔らかいです。
一般的なアコーディオンと比べると革が厚めですね。
そして大抵、こんな感じのグレーです。
イタリアの楽器では黄土色みたいな感じが殆どです。
この楽器で良いのはリードを留めているロウにヒビ割れが
出ていない事です。
ロウの劣化があると修理費用がとても大きくなりますので
そういう楽器は買わない事です。
似たような事例で、リードの木枠にニスが塗ってある物に
ヒビが出ている事があります。
これは弦楽器であれば共鳴板ですので大変な事になるのですが、
アコーディオンの場合は共鳴装置としての役割はなく、
木の保護などの意味合いですのでさほど気にする必要はありません。
実際、ニスを塗っていない楽器も多数あり、楽器として何も
問題はありませんし、機能が劣る事もありません。
今回のバヤンも木枠にニスや塗装はありません。
アコーディオンで問題が大きい事の一つとして他には
リードの錆があります。
この楽器では殆どは大丈夫ですが一部に錆が見られました。
リードの錆は問題が大きいので、多くのリードに出ている物は
買わない事です。
少数であれば除去して調律すればなんとかなります。
ベースリードです。
バヤンはベースリードが多いです。
一般的なアコーディオンでは1オクターブ12音のリード列が
4か5で希に6です。
この楽器では6あり、5オクターブ分あります。
イタリアの楽器では6列の物でも4オクターブです。
イタリアの一般的な楽器より1オクターブ低い音が出るので
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