日本製ビンテージ4
2020-02-18


日本製の60〜70年前のアコーディオンの修理を行っています。
発音に関する修復の後、右手側の空気の出入りに関する部分、
鍵盤部分の修復を行いました。
前回の記事はこちらです。
[URL]

今回はベース側の空気の出入りに関する部分、ベースのボタン操作に関わる
機構の修復を行いました。



禺画像]
これはベースのリードが付いている木枠を外したところです。
一番高音のリードは直付けされているので残ったままです。
右手側と同様にリードの直下には空気が通る穴があいていて
その下には空気を止めたり、通したりを行う開閉するバルブがあります。
茶色の所はバルブの表面の皮が見えていて、白い所は皮が剥がれているところで、
空気を止められなくなっています。



禺画像]
ベース側のボディーをひっくり返して底板を外すと複雑な機構を持った
ベースメカニックが見えてきます。
左手を通すベースストラップは古くなって傷んだ革の周りに
木綿の布を丁寧に縫って修繕されています。
これは使えませんので新しい物に交換します。



禺画像]
ベースメカニックを眺めてみると、とても古い楽器の割には
埃などが堆積しておらず綺麗な状態です。
また、金属部分の錆などが出ておらず良い状態を保っています。
金属はアルミニウム、銅合金、鉄の3種類が使われていますが
日本の気候にあって、とても古い場合は、アルミや真鍮でも錆が出ても
おかしくないのですがとても綺麗な状態です。
やはり蔵での保存というのが良かったのでしょうか。



禺画像]
さすがに皮の部品は古くなっているので要交換です。
複雑なベースメカニックの一番底にバルブがあります。
画像の四角の木の部品がバルブです。
この部分の皮を交換するにはベースメカニックを全て取り出す必要があります。



禺画像]
ベースメカニックを取り出すと言っても、塊の状態で取り出せないので
部品を一つずつ取り出す事になります。

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